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15 第12番 久安寺  2019.1.3(木)

 ☆大阪府池田市伏尾町697

 ☆主たる花 アジサイ(6月中~7月初)

 ☆ご本尊  千手観世音菩薩

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​ 兵庫県内の花の寺は全て行ったので、正月早々、お参りがてら大阪池田の久安寺に行ってみました。お寺さんゆえか、地理的に山の方にあるからか、正月と言えど人はまばらでした。大晦日はそれこそ大勢の人だったみたいですが。ここは、楼門が重文。「水平のない軒反り」という他に類例のない優れた技法が「最も美しい楼門」と評価されたそうです。上の写真の向かって左の方にありました。

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​ 楼門から受け付けに至る参道には、アジサイが植えられていました。アジサイの寺として花の寺に登録されてるものね。

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 受付で花守りと御守矢を買い求め、鐘堂では開運の鐘を撞かせていただきました。

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​ 本堂で手を合わせ、裏に回ってみると、冬なのに黄緑が鮮やかなお庭が現れました。キレイ~。

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​ 花は御影堂の下にサザンカが、薬師堂の前にマンリョウが少しあっただけ。でも、冬の枯れた感じもいいもんですね。

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​ 寺を出て、参道脇の茶屋でお昼。名物の柿の葉寿司とおそばであったまりました。

16 第25番 観心寺 2019.2.24(日)

 ☆大阪府河内長野市寺元475

 ☆主たる花 梅(2月下旬~3月下旬)

 ☆ご本尊  如意輪観世音菩薩

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 梅の花がそろそろ見頃かなと予想して、大阪府南部の観心寺に行ってみました。門前にりりしい楠木正成公の馬上像が。あの楠木正成ゆかりのお寺みたいです。塀向こうに見える白梅も頃合いだし、境内に入るのが楽しみになってきました。

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​ 門を入ると本堂の金堂まで緩やかで広い石段が続いています。石段の左側にお目当ての梅林が見えました。古木ですね~。

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​ 階段上の金堂は国宝。楠木正成が後醍醐天皇の命を受けて造営したのだそうです。中には国宝の秘仏、如意輪観音菩薩がまつられています。ご開帳は4月17、18日のみでした。

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​ 霊宝館に行こうとすると、ガンダーラのような石仏が立っていました。なんで?カワイイからいいか。

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​ 霊宝館手前、牛滝堂のしだれ梅がキレイでしたよ。5~7分咲きといったところかな。

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​ 霊宝館内の仏像は、ほとんどが重文。建物も国宝、重文指定が多かったです。観心寺の梅の花は「群舞」といったらいいのかな。梅の花とともに見所がいっぱいの観心寺でした。

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​ 門前の古民家でにゅうめんとあべかわもちの昼食。揖保乃糸の産地で育った者にとっても、しこしこと歯ごたえがよくて、極細のそうめんが上品なおだしにからまって、とってもおいしく感じられました。三輪そうめんかしら?聞いとけばよかった。

17 第20番 石光寺  2019.2.24(日)

 ☆奈良県葛城市染野387

 ☆主たる花 牡丹(4月下旬~5月上旬)寒牡丹(11月末~1月中旬)

 ☆ご本尊  阿弥陀如来

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​ 少し前の朝日新聞に、関西花の寺25カ所巡りの広告が載っていました。バスツアーの第1番目が、観心寺と石光寺になってました。石光寺は牡丹の寺だと思ってたけど、新聞に載るくらいだから何か見頃の花が咲いてるんだろうなと、観心寺から石光寺に廻ってみました。遠目に奈良盆地を見晴らせる二上山ふもとのいなか村にありましたよ。いい所です。「中将姫ゆかりの寺」とあるけど、どんなかな?

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 入ってすぐの「想観の砂」。手前方形は崩れやすく角も欠けやすい私達の姿・世界を現し、後方円形は絶対壊れない覚りの世界を現わしているとか。手前方形に猫が歩いたような跡が残っているのが面白かったです。

 境内を進んで行くと中将姫ゆかりの伝説が書かれていました。この寺の井戸で染め上げた五色の蓮糸を当麻寺に持ち帰り、「当麻曼荼羅」を織り上げたとのこと。

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 ところで、中将姫の像が据えられたこのお堂の向かって右角の石柱に「ツムラ」とありました。ツムラ順天堂のツムラだよね。一体どんな関係があるの?早速主人がスマホで調べました。聖武天皇の頃、中将姫は継母から継子イジメを受けたそうで、家を出て最初に身を寄せたのが、津村順天堂の初代津村重舎の母方の実家藤村家。中将姫は当麻寺で修行していた頃、薬草の知識も学び庶民に施していましたが、その処方を藤村家にも伝え、それが藤村家家伝の薬・中将湯となったということです。津村順天堂初代は、明治期、藤村家の中将湯を伝授発展させたんですね。なるほど~ここでツムラが出てくるとはね~。さて、お堂から本堂奥に広がるお庭の方に廻ってみました。植え込みの間に時期を待つ牡丹の株が見えます。この配置は珍しいな~。

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​ 所々に、青藤色の花が咲いていました。寒咲きアヤメだって。初めてお目にかかりました。

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​ 蝋梅もやさしい黄色の花色を見せてくれました。

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​ さらにお庭を進んで行くと、ありました!見事なしだれ紅梅。

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​ 蝋梅としだれ白梅のコラボもすばらしかったです。

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​ 本堂裏の庭園にも梅の花が。ここ石光寺の梅は元気がいい!枝がぴゅんぴゅん勢いがあります。観心寺の群舞に対して、一本一本の梅の個性が光るプリマドンナのような印象です。満開には早い時期でしたが、訪問者も多くなくてジックリと回れたのがよかったです。

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18 第18番 白毫寺 2019.3.20(水)

 ☆奈良県奈良市白毫寺町392

 ☆主たる花 椿(3月下旬~4月中旬)

 ☆ご本尊  阿弥陀如来

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​ 五色椿で有名な白毫寺。暖冬だったので、例年より早く咲いてるかな~と期待を込めて行ってみました。山門に至る長い石段脇には、椿の生け垣が仕立てられてて、赤いかわいらしいサイズの花がすでに咲いていました。山門をくぐってからも石段が続いています。登り切った所が受け付けなんですが、振り返ってビックリ。眼下に見事な眺めが広がりました。ここ白毫寺は奈良の都を見晴らす高円山の西山麓に位置しています。

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​ 早速、五色椿を探しました。樹齢およそ450年の古木五色椿は、県天然記念物に指定されています。立派な立ち姿でした。

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​ まだ3分咲きといったところだけど、1本の木に赤や白、ピンク、まだら模様の花が見えました。よかった~、咲いてて。

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​ 桜に先立って春の訪れを感じさせてくれるモクレンの白い花つぼみが、うららかな春の空に映えてキレイでした。

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​ 五色椿越しに本堂が見えます。本堂手前の椿は、大きめの赤い花でした。

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 本堂裏手にも椿が咲いていました。足元の苔上に落花したまだら模様の花がそっと置いてあるのが心憎い演出ですね~。

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​ 御影堂をはさんだ宝蔵には、ご本尊の阿弥陀如来座像をはじめ、重文御像ばかりが7体も収蔵されていました。

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 白毫寺にたどり着くまでの道がナビでも分かりにくく大変でしたが、本当に眺めがよくて、気持ちよく景色と椿の花を楽しむことができました。

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第16番 浄瑠璃寺 2019.3.20(水)→ 11-2へ(関西花の寺めぐり2へ)

第7番 如意寺 2019.4.7(日)→ 1-2へ(関西花の寺めぐり1へ)

第2番 楞厳寺 2019.4.17(水)→ 7ー2へ(関西花の寺めぐり2へ)

19 第14番 興聖寺 2019.4.17(水)

 ☆滋賀県高島市朽木岩瀬374番地

 ☆主たる花 藪椿(4月上旬~下旬)

 ☆ご本尊  釈迦牟尼如来(国重文)

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​ 京都府楞厳寺のツツジを見てから、これまた藪椿が見頃のはずの滋賀県興聖寺に廻りました。途中、小浜の道の駅で小浜名物鯖定食をいただきました♡。若狭は立派な仏像を有する由緒あるお寺さんが結構あるらしいですが、目的地は花の寺興聖寺。いわゆる鯖街道を南下した朽木村にありました。初めて訪れるお寺さんはワクワクしますね。参道の藪椿がかわいらしい花を咲かせていました。興聖寺の入り口なんですが、珍しく木でできた簡易的な門でしたよ。

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​ 門を入ってすぐに目に飛び込んで来たのがピンクのしだれ桜。

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​ 本堂では、若奥さんか娘さんか分からないけど案内してくれました。が、「カメムシに用心して下さい。」にはビックリ。大発生したらしいです。ご本尊の釈迦牟尼如来様の端正な若いお顔を拝ませていただいた後、廊下に何匹かうごめくカメムシを踏まないよう気を付けて外に出ました!

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 興聖寺のお庭は立派です。室町時代の12代将軍足利義晴が乱を避け朽木氏を頼ってこの地に3年程滞在された時、将軍を慰めるため作庭献上したのが旧秀隣寺庭園(足利庭園)。樹齢490年の老椿も残っています。

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​ 高台に位置する興聖寺のお庭は、借景がすばらしいですね。

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​ 庭園入り口に奈良の白毫寺で見た五色椿も咲いていました。

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​ しっとりと落ち着いた中にも椿やしだれ桜の華やかさも感じられて、いい時期に来てよかったです。さて、帰りは鯖街道を南下しました。鯖街道沿いの家々って、日本昔話に出てくるような藁葺きのお家がいっぱい残っていました。さすがに鯖街道だな~とビックリするやら感心することしきり。お土産に焼き鯖寿司を買って帰りました。

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20 第21番 當麻寺西南院 2019.4.28(日)

 ☆奈良県葛城市當麻1263

 ☆主たる花 石楠花(4月中旬~5月中旬)

 ☆ご本尊  十一面観自在菩薩

 今年は5月1日に「令和」に改元することもあって4月27日(土)から10連休。その2日目とあって、混雑が予想されたので朝の7時すぎに家を出発しました。が、意に反して全く渋滞には引っかからず、スムーズに奈良県當麻寺に到着しました。

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​ 當麻寺正門の仁王門です。牡丹の花が有名な當麻寺にやって来ました。門を入って藤の花を通して本堂が見えました。姫路の書写山みたいにたくさんの塔頭が並んでいる由緒ある大きなお寺さんです。

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​ 「當麻曼荼羅」の信仰と曼荼羅にまつわる中将姫伝説で知られる古寺、當麻寺の本堂は国宝です。

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​ 本堂で花の寺の花守りを買おうとすると、「ここは當麻寺です。花の寺は西南院で、本堂とは別院なんです。裏手にありますよ。」とのことでした。

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​ 確かに、裏手に西南院ありました。花の寺の表示もあります。「ああ、ここだわ~。」門からは傘をかぶった牡丹の花がちらっと見えます。早速門を入りました。「キレイ~!」目を奪われました。艶やかな牡丹の花が満開でした。

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​ 傘をかぶっているのは、日差しを避けるためだそうです。和服の美女が優雅に日傘をさしているようでした。前庭に続いて庫裡、本堂の庭にも美女達が美しさを競っていました。

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​ 西南院庭園は池泉回遊式庭園で、書院の裏手にありました。池に西塔が映ってキレイでした。

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​ 庭園を見渡す山側に回遊道が設けられてました。そこに石楠花が自然な感じで咲き始めてて深山の趣でした。

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​ 見晴らし台に上がりました。西塔東塔両方が見えていい眺め。先に来ておられた立派なカメラをお持ちのおじいさんが、「西塔が工事中で、青いビニールシートが丸見えやから台無しやわ。折角新緑を写そうと思って来たのに。」と残念がっておられました。秋に来られたことがあって、紅葉がそれはそれは美しいんだそうですよ。

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​ 西南院は牡丹も石楠花も庭もキレイに手入れされていて、本当に気持ちのいいお寺さんでした。

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